性能とは?…7回目

先回に引き続き「性能とは?」をお届けします。

 

いきなりですが、性能は大事です。その理由を今回説明します。

同等に大事なものとして機能性、デザイン性、コストがあることも忘れてはいけません。

決して優劣をつけるものではありません。この3つに関してはまたの機会にお伝えするとして、

 

性能について少し掘り下げていきます。

 

性能と言えば、「断熱性」や「耐震性」等を耳にしたことがあるのではないかと思います。

その他、耐久性や維持管理性、防犯性等々、家に求められるであろうと思われる性質と能力は、

地域、個人の主観等によりその度合いは異なれど、全てがある一定レベルで求められるものです。

 

そういった中で、以下の3つが、備えられた性能を維持しそれによる利益を享受し続けるための必要条件です。

※機能性、デザイン、コストも同様です。

1.家が存在し続ける

2.家を保有し続ける

3.家に住み続ける

 

例えば、

〇自分の想い描いていた予算の範囲内で(コスト※イニシャル)

〇世界的に有名なデザイナーによる完全に自分好みのデザインで(デザイン性)

〇日本でもっとも有名な収納アドバイザーによる収納プランを組み込んだ(機能性)

〇アラスカに建てても自然エネルギーのみで(コスト※ランニング)

〇暖かさを維持できる(性能)

自分の理想通りの家を取得できたとします。

 

その家が、(少し極端な状況にしてみました)

〇2年に1回遭遇する程度の中規模地震で少しづつ痛み(性能)

〇使用した外壁は3年に一度のメンテナンスが必要(性能、コスト)

で、10年住み続けられるのだろうかといったような家だったらどうでしょう?

まずいですよね⁉(もう一度言いますが、あきらかにこれは極端な状況です)

 

以上より、◎か×ではなく、全てを〇以上にする=バランスをとることが重要です。

バランスをとる項目の数が増えれば増えるほど素晴らしい家になるでしょう。

ある意味この「バランスをとる項目の数」=住宅屋さんの技術力と言えるのかもしれません。

 

さて、なんとなく性能の重要性の意味が見えてきたところで…

バランスをとるだけでなく限りなく◎に近づけるべき性能について考えてみます。

・長持ちさせるための性能

・ランニングコストを抑えられる性能

・家も人も健全に生活し続けられる性能

 全てが前述の1~3を実現するために必要不可欠な性能です。

具体的に、耐震性、耐久性、維持管理性、断熱気密性、省エネ性、空気環境の計6つの性能で

これらは

「資産の安全」「資産の維持経費の削減」「家と住む人の命と健康」

につながり、どれが欠けても決して小さくない不幸が訪れるのではないかと考えられますね。

 

だから、

性能は大事です。

 

ただ、勘違いしないでくださいね。

性能の高さ自体を、家に対する希望と夢にする必要性は全くありません。目的と手段と必要条件は違います。

ほとんどの方々の場合、「自分と家族が幸せになる=目的」ための手段の一つとして「家を取得する」はずです。

ややこしいですが「自分と家族が幸せになるために家に求めるもの=これも手段」も、アウトドア派、インドア派

休日の過ごし方、趣味、働き方、そもそもその人の性格などによりそれぞれ違うと思います。

 

人それぞれ違わないものは?

「手段を失ったら目的は達成できない」

 

手段を失わないようにするには「必要条件(前述の1~3をもう一度ご確認を)」を満たし続けることのできる

性能を確保しておくことが

ややこしいお話になってしまったので整理しておきます。

目的              =自分と家族の幸せ

目的を達成する手段(の一つ)  =マイホームを保持する

手段の有効性を維持するには?  =3つの必要条件⇔性能

 

いかがでしたしょうか?このまわりくどい「性能は大事」へのたどり着き方www

正直、住宅を取得する側の方々がこれらの性能について詳細を把握し、バランスをとるというのは不可能です。

奥行きが深すぎます。その道のプロに委ねることが最良の選択だと考えます。

 

では、その道のプロって誰?結局どうすればよいの?と言いますと

ここに書くのはやめておきますw(他人の人生を左右するような情報になってしまうのでちょっと怖いです)

直接、わたくし宛にお問い合わせください。商売っ気ゼロで熱く語らせていただきますw

 

次回は、必要条件を満たすための6つの性能についてもう少し掘り下げてみたいと思います。