新しい空調システムの実証実験中

今日は、当社のオリジナル空調システム(N-Airシステム)の

快適性向上を目的とした大幅なバージョンアップ変更に伴い

実施している実証実験についてお届けします。

 

キャッチの写真は、温湿度を測定している画面です。計4ケ所に温湿度計を設置し

8月1日から実証実験を行っています。

1.BR-1・・・2F南側個室

2.土間・・・1F南側にある非常に日当たりのよい部屋

3.外・・・外部で直射日光の当たらない空間

4.LDK・・・2F南側の非常に日当たりのよい部屋

※この家はLDKが2Fに計画されています。

 

改めて測定値を記してみます(8月4日の12:30現在)

1.気温摂氏 23.5℃ 相対湿度64%

2.気温摂氏 23.9℃ 相対湿度65%

3.気温摂氏 22.3℃ 相対湿度82%

4.気温摂氏 23.1℃ 相対湿度65%

ご覧の通りほぼ完璧です。ちょっと要点を分析してみましょう。

 

まずは気温から。

外気温 22.3℃に対して、内気温23.5±0.5。なぜ?

1.前日や7月31日の猛暑の暑さが残っているため

2.窓からの日射の影響

なんにしても、外気温の変化と内気温の変化にタイムラグがあるのは、

断熱気密性能と換気扇の性能が優れている証拠。

 

次に、1Fと2Fの内気温についてです。

「1Fの部屋の方が高い」という自然の摂理に反する状況

(2Fの方が気温が高くなるのが普通)

理由は、2Fのカーテン類を閉め切り日射を制御しているのに対して、

1Fはこの家で一番大きなマドがあるのに、カーテンを開放しっぱなし

というわかりやすい理由(逆に自然の摂理そのものでしたw)

それにしても、この温度分布は非常に好ましくほぼ完璧といってもよい状況です。

 

次に、相対湿度。

外の湿度82%に対して、内部が65%前後とこれまた理想的な数字が。

エアコンによる除湿が随時行われていることと、マーベックスの澄家(換気システム)の

潜熱交換がしっかりと行われていることの相乗効果かと。

これまたほぼ完璧といってもよい状況です。

 

最後に、体感。

これが快適性に直結する要因となります。

この体感には当然ながら、気温と湿度は大きな影響を与えます。

この2つに加え、上下温度差+気流(風)+建物の表面温度の5つが整っていれば

(重要ですので暗記してくださいw)

人は「快適」と感じます。これらは全て測定し数字で表すことができるのですが

測定機械を準備していませんでしたので、数字でなく個人的な感覚でもの申します(すみません)

 

上下温度差・・・1Fと2Fの測定値を見ればわかりますが、体感的にもほぼ不快感は感じず

気流(風)・・・全く感じず

表面温度 ・・・触ってみての感覚ですので全くあてになりませんが、でもなさそうw

 

以上より、「非常に優秀そう」です。

まだ「・・・そう」ですので、引き続き観測を続けていきます。表面温度、気流などの測定も

随時行っていきます。

 

今度は、外気温33℃の時の15:30の最悪条件のときのデータをお届けしますね!

極端な数字になって面白いかつ分かりやすい数字が得られるかと。