ものづくり実況中継MANUFACTURING LIVE

外装の木質パネル張りが終わりました。黒い外観の中にアクセントの木目が良く映えます。作業の方は、横の板同士が互い違いになるように張っていきます。上下の板は、切り口部分が重なるように張っていきますので、上下の板の切り口がピッタリ合うように斜めにカットするのがかなり高難度です。そんなこともものともせず、職人さんは次々とカットして張っていきます。ウエスタンレッドシダーというヒノキの板を使用しています。新築時もいい味出してますが、20年後・30年後の経年美も楽しみになる素材です。

床フローリング張りが終わりました。リビングの床は無垢のバーチという木の床材です。バーチは主に寒冷地に育つカバノキ科の樹木です。主な用途は家具材、建築内装材、フローリング、敷居、ドアなどの建具材です。全体的に白っぽく、淡い色彩の木目を持ち、木肌がよく桜に似ていることからカバザクラと呼ばれます。材質もフローリングとして充分な硬さがあります。無垢の床材は調湿作用があるため、湿気を吸い込んだり吐き出したりします。よって膨張したり収縮したりするので、膨張して床の反り返りなどしないように、床を張る時には床材の間に紙を挟んで、あえて隙間を空けて張っていきます。1mmもない隙間ですが、これがいずれ大事になってきます。

耐力面材張りが終わりました。耐力面材は外壁の内側にある壁で、家の真上からの重さは柱で支えますが、地震や台風など、横からの力には耐力面材で抵抗します。家を長い間守ってくれる重要な壁です。耐力が強いだけではなく、燃えにくい材質で出来ているので、火災にも強いです。さらに室内の湿気を通しやすいので、壁の内側で結露することがないので、結露による腐朽がありません。そしてシロアリも寄り付かない材質なので、シロアリによる壁の劣化がありません。長く家を守ってくれる優れた性能の壁です。

建方が終わりました。まず最初に柱を建込みます。次に柱の上に梁を渡していきます。梁は重く、人力で持ち上げるのは大変なので、クレーンで吊ってもらって組んでいきます。昔は、滑車くらいしか道具が無く、持ち上げるのも人力でやっていたそうです。クレーンがある時代で良かったです。そのおかげで1日で屋根まで組みあがります。あっという間ですね。今は加工済みの木材が現場に搬入されて来るので、建方の時に木材を切ったり、加工したりすることはないので、スピーディーで高精度に建方をすることが出来ます。大雪の後で、除雪に手間がかかりましたが何とか建方を終えることが出来ました。お疲れ様でした。