N.HOUSEの家
機能性
「末永く、使い続けられるために」
暖かく安全で、長持ちする美しい家でも、
「機能」が優れていなければ、それは
「いい家」
とは言えません。
ここでは、機能性を高めるために取り入れている3つの考え方についてお伝えしていきます。
1.「スケルトン+インフィル」という考え方 [可変性・使いやすさ]
そこに住む家族は年齢を重ね、住む人数と住む人のニーズは変わり続けます。
そして住む家族が変わる可能性すらあり、その時々のニーズに応え続けられる可変性を持たせることが重要です。
その時々のニーズで最も高いと思われる、「間取りを変えられること」は、長く使い続けるためにはもの凄く重要な機能だと考えます。
スケルトンインフィルとは?
建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを分離した工法
2.動線を構造とデザインの犠牲にしないという考え方 [動きやすさ・使いやすさ]
動線=使いやすさ=暮らしやすさ=愛着となります。
従って、動線は構造やデザインの犠牲にせず妥協のない設計をすべき重要な機能と言えます。
朝、帰宅時、夕食、就寝まで、休日等の日常生活のシチュエーションでストレスのない動線を実現させることが重要です。
例えば
平日の朝
家族全員がバタバタする平日の朝。
朝食をとり、洗顔・洗髪・髭剃り・歯磨き・トイレ・・・
大忙しです。
・一番忙しい奥様の動線と他の家族の動線が重ならない
・身支度は複数人が同時にできる
・動線上は2人がすれ違えるサイズの通路が確保されている
ことが重要です。最後はLD真ん中をつっきる動線を通って「いってきます」「いってらっしゃい」。
良い一日の始まりです。
例えば
平日の帰宅時間帯
子供たちが学校から
奥様は買い物から
ご主人はお仕事からの帰宅です。
・「ただいま」「おかえりなさい」が言える(顔が見える)
・スムーズに手洗いうがいができる
・スムーズに個室に着替えに入ることができる
動線でなければなりません。
奥様は買い物してきたものをそのまま人目につかない家事収納へ。
ちょっと片づけるのが遅くなっても大丈夫です。
例えば
休日
休日は、お出かけもいいですが、たまには家でのんびりと過ごしたいもの。
ご主人と子供たちは常に奥様の目が届くところでリラックス。
リラックスするだけでなくお手伝いしましょうw
昼食後ゆっくり見たい映画のDVDも、午後から始まるゴルフ中継も、配信期限が迫るTverも、TVの前を通る動線がない為、邪魔されることなくゆっくりと楽しむことができます。
そして、休日ならではの、少し早めの夕食も。キッチンを家族全員で囲みながら奥様をお手伝い。
片付けも家族全員でお手伝い。コミュニケーション頻度を高めます。
3.「収納」へのニーズは、その時々で変わるという考え方 [可変性・使いやすさ]
家族の成長、趣味の変化、テクノロジーの変化、健康状態の変化、年齢の変化...。
収納へのニーズは常に変化し続けるはずです。
「適度にシンプルな収納」
とし、可能性を持たせることで、「その時」のニーズに応えられる収納計画をご提案します。
収納内の棚も、スケルトン・インフィルの「インフィル」と捉え、可変性を持たせるべきです。
例1:高齢に伴い発生するニーズ
年齢を重ねるにつれてものは増えますが、ある一定の年齢になるといきなり減るものです。
・退職=仕事に関わるものの減少
・体形の変化=着られる服の減少
・健康状態の悪化=着られる服、趣味の減少
そしてある年代になると車いすの動線や介護ベットのスペースを確保しなければなくなるかもしれません。
そんなときインフィルである収納を縮小リフォームしてその空間を確保できます。
例2:お子様の成長に伴い変化するニーズ
お子様が大きくなると共にクローゼットの使用方法は変わっていきます。
お金をかけて造った細かい棚は邪魔になり、お金を掛けて撤去するはめに。
もったいないです。
新築時には、基本的な造作棚のみを設置します。
細部はお子様の成長に伴い変化するニーズに合う市販品をホームセンター等で購入し、収納機能を充実させることで収納へのニーズの変化へ対処します。
例3:転職・就職等に伴い変化するニーズ
趣味が変わりました、釣りから、山登りへ。
職が変わりました。職人さんから営業マンへ。
奥様が就職しました。銀行のパート職員へ。
収納するもの変わります。
この家に住むのは3年や5年ではありません。
年齢はもちろん、職・趣味・家族構成・健康状態・・・
数十年かけて変わっていくことを踏まえた収納計画をご提案します。
設計士より一言
もう使わないものは処分しましょう。
使わないで収納され続けるより、リサイクルされて、使ってもらった方が物も喜びます。