お家の学び舎

― 5時間目 ―
工事が始まったら

1. お客様の声が現場に届いているか

建築業界では、受注した会社の社員が現場監督をして、実際に家を建てる大工さんは全く別の会社になる場合があります。その場合、密に連携が取れていなかったり、お客様の声が正確に届いていないこともあるかもしれません。家を任せるその会社に自社大工がいれば、設計者の意図や施工の仕方、お客様の要望などがことこまかに現場に伝わりやすくなります。是非自社大工がいるかどうかを確かめてみてください。

2. 隠れてしまう部分も図面通りに施工されているか

家を支える大事な部分は完成後にはほとんど見えない状態で、コンクリートの中だったり、壁の中だったりと最後にはほとんど隠れて見えなくなってしまいます。施工中しか見ることが出来ない所まで、しっかりと図面通り施工されているか、写真などを撮って品質管理されているか、検査などがしっかりされて、お客様にもその情報を開示しているか確かめてみてください。

3. 現場が整理整頓されているか

現場が汚い住宅会社は、それだけで避けたほうがいいと思います。なぜなら現場が汚いということは、それだけ現場に神経をつかっていないという証拠だからです。現場に気をつかわないということは、自分たちが建てている家にも思い入れをもっていないということになります。また、現場に気をつかわないような職人や現場監督が、近隣のご家庭にまでちゃんと気を配っているとは、ちょっと考えられないですよね。たとえば、近隣のご迷惑を顧みずに、夜中まで工事の音を響かせていて、もしクレームになったりしたら、住み始めてからご近所の方々と気まずくなってしまいます。「現場が汚い」ということには、多くのマイナス面を想像することができます。是非現場に足を運んでみて、現場が整理整頓されているか確かめてみて下さい。