お家の学び舎

― 6時間目 ―
住み始めてから

1.引渡し後も維持管理が大切

住宅会社との付き合いは購入して終わりではありません。家は紫外線や雨風、大雪や台風、時には地震に見舞われたりと、少しずつ痛んでいきます。長く、安全で快適に、安心して住み続けるには、適切な点検とメンテナンスが必要であり、住宅所有者が個人で行うのはとても大変です。どの住宅会社でも定期的な点検を行っていて、お引渡し後からが住宅会社との長い付き合いとなります。住宅会社選びはお家を一緒に守り続けるパートナー選びでもあるのです。

2.保証内容について確認しよう

新築住宅にはすべて、完成(引き渡し)から10年間の瑕疵保証への加入が法律によって義務付けられています。これは「住宅の躯体部分に瑕疵があれば、注文住宅の建築会社や売主(不動産会社)に補償を求められる」というものです。ようするに、住み始めてから10年間は法律上、保証されています。10年間の瑕疵保証が終了した後、有償メンテナンスを行う事で一定期間、保証を延長することができます。こちらは自社保証の場合と、第三者機関による第三者保証の2種類があり、自社保証の場合、仮に建築会社が倒産した際には保証されなくなる場合がありますが、第三者保証の場合は、保証会社の条件に基づきその後も保証を継続することが可能です。住宅会社を選ぶ際、長期保証についてもしっかり聞いてみると良いでしょう

※「住宅の躯体部分」というのは「住宅の構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」のことで、具体的には、基礎、壁、柱、床、屋根、梁(はり)などを指します。

3.良い維持管理をして、家を長持ちさせよう

お家は長く快適に住めるように維持管理することが大切です。定期的に点検を行い傷んだ箇所を補修することは、住まいの資産価値を保つことにもつながります。建物は長年住んでいるうちに、徐々に劣化していきます。日本の木造住宅の寿命は30年程度といわれていますが、適切にメンテナンスを行っていれば、より長く使用することが可能です。そのためには、日常の手入れに始まり、点検・補修、そして記録の保存が欠かせません。住宅がどのように設計、施工されたのか、引き渡し後にどのようなメンテナンス、リフォームなどが実施されたのかという情報「住宅履歴情報」を保管することが大切になります。住宅会社を選ぶ際には、「住宅履歴情報」を管理してくれるのかを確認すると良いでしょう。